Vol.10 へぇ〜って思ったこと

フィラリアの季節なのでこの時期はフィラリア検査と一緒にお薬を取りにみえる方がたくさんいらっしゃいます。だいたい来院されている方の10%程度のワンちゃんがフィラリアに感染しており、その中の3-5%は今年初めて感染したことが発覚しています。経緯をお伺いするとだいたいが去年は飲ませなかったとか、9月10月でもう飲ませるのをやめたとか、とにかく予防がしっかりできていないという回答が圧倒的でした。 そんな中、2件ほど「ビックリ!でもよく考えたら当たり前」というような出来事に遭遇しました。それは2-3年フィラリア予防をしていない外で飼われていたワンちゃんでした。フィラリア対策もしておらず、毛も短かかったので蚊に刺される機会も多数にあったでしょうから、当然フィラリアに感染していないはずがないと心の中で思っておりました。ところが、見事にこの予想を覆してしまったのです。感染は全くありませんでした。 ちょっとここで、フィラリアの感染ルートをおさらいしてみましょう。フィラリアは感染している犬より蚊がまず血を吸います。そして蚊の中でフィラリアが幾分成長し、そしてまた蚊が別の犬の血を吸った際にフィラリアが犬の体内に侵入し、寄生が成立するわけです。

「この地域で全く予防もせずしかも外で飼われていたのに感染していないなんてなんてラッキーなワンちゃんなんでしょう。」なんて小さな感動に包まれながら何気なく飼い主の住所を見てみるとあまり聞いたことのない住所・・・。どこだろうとちょっと調べてみるとそれは山の奥の一軒家でした。「!」全てを理解しました。つまり山の中なのでまわりにフィラリアに感染している犬がいないのです!蚊がたくさんいたとしてもフィラリアがいなければ蚊も持ち運ぶことができないわけで、犬をまわりで飼っていなければ当然フィラリアに感染する機会も皆無なのです。 ちょっとまた小さな感動に包まれてしまいました。。。でもだからといってラッキーなことには違いありませんのでフィラリア予防はしっかり最後までやりましょうね。