Vol.7 フィラリアについて語ってみよう

やっぱり季節柄から言ってもこの話題を避けるわけにはいかないでしょう。ただ、フィラリアについてはおそらくほとんどの動物病院のHP等で紹介されているかと思いますので、フィラリアって何だろう?と思っている方は簡単な記述ですがコラムVol.3を読んでいただくか、他の動物病院HPをご参照くださいませ。

昔のフィラリア予防薬というのは蚊のいる時期に毎日飲ませるようなお薬でした。やはり毎日飲ませるというのは大変で、なかなか続かなかったり間があいてしまったりと飼い主、獣医師ともにいろいろと苦労をしていました。月に一度の内服薬が登場したのは私が大学に入った頃だと思います。(確かではありませんが、でもこの頃から月に一度の予防が中心になってきたのは間違いありません。)それからというもの、フィラリアの予防薬はいろいろな種類が増え、現在では内服薬以外にも注射で6ヶ月間効果が持続するものや、外用薬で背中に滴下すれば予防が可能なものまで登場しています。

飼い主も蚊の発生する時期になると忘れずに投与される方が非常に多くなりました。私が横浜で勤務していたときは年に10頭程度フィラリアに感染しているワンちゃんにお目にかかっていたでしょうか。さて、香川県ではいかかでしょう?私は当初、田舎ということもあり、フィラリア陽性の子はそれなりに出てくるだろうと予測していました。ところが私の予測をはるかに上回る勢いで陽性のワンちゃんが来院されています。おそらく開業半年で、横浜で勤務中にフィラリア陽性を確認した全頭数を越えてしまっているのではないかと思います。重症のワンちゃんもたびたび来院されています。でももっと驚いたのはフィラリアをご存じない飼い主さんもいらしたということです。予防をすれば確実に防ぐことのできる病気ですから、せめて予備知識として頭に入れた上で飼っていただきたいなと感じます。フィラリアに感染した末期のワンちゃんは飼い主さんも何とかして治ってほしいから来院されているのでしょうけど、薬もなかなか反応してくれず、実際のところどうにかしてあげたいけどどうにもならないというのが現状です。フィラリアは感染をしていても症状が軽度か、あるいはまだ出ていなければ早期の対応で何とかなるケースも多々あります。感染していない子は今年もしっかりと予防をし、すでに感染してしまっている子は重症になる前にしっかりとケアをいたしましょう。

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主なフィラリア予防薬製品

共立製薬 http://www.kyoritsuseiyaku.co.jp/
MERIAL http://jp.merial.com/index.asp
明治製菓ファルマ http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/animalhealth/index2.html
ノバルティスアニマルヘルス http://www.pet.novartis.jp/
Bayer http://www.bayer-pet.jp/pet/products/advan_h.html