Vol.8 燃費の悪いノミ

毎年夏になると必ずお見かけするようになるのがノミとマダニです。我が家の猫は室内だけで飼っているのでノミとはほぼ無縁の状態でした。しかし、数年前からなんだか体を痒がっているなと思ったらノミが寄生していたのをちょくちょくと見かけるようになりました。猫もあまりノミに寄生される機会がないためか、必要以上に痒がり、私に「ノミが付いているよ!」とアピールしてきます。外に出てないのになぜっ?結局のところ私がノミ、および卵を我が家にお持ち帰りしてしまっているのです。

ノミっていろいろな病気を引き起こしてくれます。(詳細は例のごとく他の動物病院のHPをご覧ください。)うちの猫は最小限ですみましたが、それでもノミアレルギー性の皮膚炎を起こしました。あちこちぶつぶつの湿疹ができてかゆそうでした。またノミ糞もたくさん散らばっていました。このノミ糞はノミが猫から吸血し、必要な栄養を吸収して排泄したものです。でもその糞をお湯につけると血液がまだまだにじみ出てくるのです。なんと燃費の悪いムシだろうと、今のご時世に似つかわしくないと腹立たしくなってしまいます。怪しい記憶ですが、確かノミは一日に0.05-0.1ml吸血しています。たいした量ではないかもしれませんが、ノミが10匹もいれば最大1日1ml。成虫は10-20日生存しますので一生のうちに10-20mlの血を吸っているのです。(違っていたらごめんなさい。(^_^;)でもあながち間違ってないと思います。)しかも、爆発的に増殖するノミは終始10匹だけでいるはずがありません。そう考えると貧血を起こすのも納得いくでしょう。

予防をするための製剤は各社より様々なものが出ています。ペットショップやディスカウントストアーなどで販売しているものもありますが、これらの多くは医薬部外品なのでノミを駆除するというよりも寄せ付けないような効果しかありません。またノミ取りシャンプーもノミは完全には排除できません(気絶していて、また復活するケースが多いです。)し、持続効果もありません。やはりしっかりと予防を行うには動物病院で販売しているものが一番効果あります。

ノミはとても小さいムシですが、侮ることができません。今年の夏もしっかり予防をしましょう。