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Vol.3 犬を飼い始めたら

犬も猫同様に、日頃の健康に気を使わなければなりません。先号と同様に注意点を箇条書きにしてまとめてみました^^

・フィラリア予防をしっかりしていきましょう
フィラリアは蚊によって感染する寄生虫です。フィラリアの寄生を受けると約半年かけて犬の体内で成長し、 やがて心臓に到達します。心臓に寄生すると、犬は血液の循環不全に陥り、様々な症状を出してくるようになります。 症状がでてからでは残念ながら完全に治すことはできません。治療も場合によっては手間暇、そして費用のかかる治療 になってしまいます。よく、蚊取り線香で予防をしているという方を耳にしますが、24時間ずっとつけているわけでもないでしょうし、蚊取り線香で完全に蚊を追い払えるとはとても思えません。感染してからでは遅いのです。 現在、予防薬としては主に月一回の内服と、一度の注射で六ヶ月効果の持続する2つのタイプがあります。投薬期間は だいたい5月くらいから11下旬または12月上旬くらいまでとなります。
・ワクチンの接種をしましょう
毎年4月頃に各地で集合注射としてよく狂犬病のワクチンが接種されていますが、それ以外にもパルボウイルスや、 ジステンパーウイルスなどの感染を防ぐ混合ワクチンがあります。これらのウイルスは非常に伝染性が高く、死亡率も 高い病気の一つです。特にたくさん飼われている場合は連鎖的に発症してしまう場合があります。これらウイルスは治 療をすることで回復するケースもありますが、後遺症が残ってしまう場合がほとんどです。 ワクチンは、最初は免疫力を高めるために数回接種が必要ですが、その後は基本的に年一回の接種で予防できます。
・ノミ・ダニの予防をしましょう
ノミやダニによっていろんな病気が引き起こされます。なかでも一番怖いのはマダニによるバベシア症という貧血です。 マダニの寄生によってバベシアという原虫が犬の体内に移行し、血液細胞を破壊してしまう病気です。治療の難しい病気 で、改善が見られず亡くなってしまうケースも多々あります
・避妊・去勢手術をしましょう
繁殖の目的がないのでしたら避妊手術・去勢手術は非常に有効な手段です。子供ができなくなる以外にも、老齢化するに つれて発症しやすくなる特有の病気をいくつも未然に防ぐことが可能です。